世界トップシェアの消化器内視鏡等、医療機器を主力製品として取り扱う販売会社である、オリンパスマーケティング株式会社 様。
同社は、「世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現」をパーパスに掲げ、内視鏡をはじめとした医療機器の販売、サポート、開業支援からITソリューションのご提案まで幅広い事業を運営されています。
今回シリョサクは、オンラインセミナーへのご参加をきっかけにご縁をいただき、同社の「全5回にわたる提案力向上のための研修」をご支援しました。
課題
オペレーショナルな業務が中心
業務上、発信の機会が少ない
支援内容
営業事務職の方30名を対象に以下を実施
仕事を動かす提案力研修(全5回)
実際に「問い」を立てるワーク
実際にプレゼンをする成果発表会
成果
全国拠点のSSS同士の交流が活性化
研修後受講者が本社へ業務改善提案を行い、実際に運用オペレーションが変更になる
より高いレベルで営業の売上成長に貢献するために、積極的にチャレンジしていける人材に変化している
果たして、シリョサクの支援を経てどのような変化があったのか。
本プロジェクトでご一緒したオリンパスマーケティング株式会社 徳永様 に、率直なご感想を伺いました。
-早速ですが、所属される部門と、「SSS(スリーエス)」について簡単にご紹介をお願いします。
徳永 私が所属している経営戦略本部では、人事・総務、物流、営業サポートなど幅広い領域で営業部門の支援を行っています。
その中でも、「SSS」は、「セールス・サポート・スタッフ」の略称で、受注・売上管理、見積作成など、主に営業のサポート業務を行う部署です。
全国47都道府県の営業サポートを行っており、拠点は北海道から九州まで約35カ所程あります。
-とても大きな規模の部門ですね。その中で徳永様が任されている役割を教えていただけますか?
徳永 はい。主なミッションは2つです。
まず一つは、SSSの皆さんが営業サポート業務に注力できるよう成長を支援すること。二つ目はSSSの働き方を変化させることです。
-働き方を変化させる、とは具体的にどのようなことでしょうか?
SSSの事務職メンバーは、これまで、比較的答えの決まっているオペレーショナルな業務に精通している一方で、自分の考えをアウトプットし、提案をする機会があまりない環境でした。
そこで従来までのオペレーショナルなサポート業務から脱却し、より高いレベルで営業の売上成長に貢献するために、積極的にチャレンジしていける人材に変化していく必要があったのです。
-自ら問いを見つけて売上に貢献できる人材を増やすことでSSS全体のレベルを引き上げでいくということですね。想像するだけでも難易度が高そうなミッションです。
-今回のプロジェクト実施には、どのような背景があったのでしょうか?
徳永 働き方を大きく変えるという動きの中で、SSSのメンバーが混乱することなく、自信を持ってチャレンジできる環境を早急に作りたい、と考えたのがきっかけです。
SSSのメンバーに自信を持ってもらえるよう、前向きに取り組める研修を探していました。同時に、研修の開催が、各拠点のメンバー間の交流・親睦を深めるきっかけにつながれば良いと感じていました。 大きな環境変化の中で、一緒に乗り越える仲間がいることは、心の支えにもなりますよね。
-その中でシリョサク(外部研修)を選んでくださったのはどういった理由からでしょうか?
徳永 もともとは豊間根さん(シリョサク株式会社 代表)の書籍を拝見したことがきっかけです。
私自身、現場から本部へ配置転換された経験があるのですが、環境が大きく動いた時に、業務内容の変化にとても戸惑いました。
その時、豊間根さんの書籍やオンラインセミナーに参加させて頂く機会があり、自社・業界以外からインプットをすることで、社内の既存の固定観念や常識をクリアにできることに気付きました。
これまで、当社の研修は内製に頼っていた部分が大きかったのですが、社内の企画ですとどうしても既存のルールや文化をそのまま運用することになります。しかし、SSSのメンバーが今後新たな業務にチャレンジしていく土台をつくるためにも、この機会に新しい概念を取り入れたいと感じました。
そこで、シリョサクさんに研修のご相談をさせていただきました。
-徳永さんご自身にも配置転換で苦悩されたご経験があったのですね。当時シリョサクは設立から2年目の会社でしたが、任せて頂く事にご不安はなかったのでしょうか?
徳永 不安や心配は全くありませんでした。
御社の研修の特長として良いと感じている点は、研修が体系的になりすぎず、「身近に思えること」「やってみようと一歩踏み出しやすいコンテンツが多くあること」です。
私自身の経験からも、環境のギャップを感じつつ、一歩踏み出せない経験を持つ方に、シリョサクさんの研修はマッチすると確信をもっていました。
当社のレベル感に寄り添い、難しいことをわかりやすく伝えてくださるところに魅力を感じ、それが導入の大きな決め手になりました。
-ありがとうございます。「難しいことをカジュアルに、わかりやすく伝える」は弊社でも大切にしている概念ですので、そう仰って頂けてとても嬉しいです。
-今回のプロジェクトでは、実際にどんなことを行いましたか?
徳永 「オリサク!」と題して、まず導入として特別セミナーを実施。その後3回のコラボレーション研修企画「仕事を動かす 提案資料作成研修(①構成研修、②物語研修、③伝達力研修) 」、課題フィードバック、最終的に成果発表会でのプレゼン実施まで一連の流れを、スタートアップ特有のスピード感をもってご対応頂けました。
「問い」を実際にたてるワークを繰り返し行うことで、当初遠慮がちだったメンバーも、研修後半にかけて発言が増え、研修後に自主的に残って質問するメンバーが増えたことも嬉しい変化でした。
メンバーからも「第2回もぜひ開催して欲しい」という前向きな意見が多くあがりました。
-実際にプロジェクトで得られた成果について、お聞かせいただけますか?
徳永 言語化する意識や、文化が根付いたことが大きな変化だと感じています。
SSS各部門の上長からは各メンバーの発言機会が増え、コミュニケーションが活性化したと聞いています。
業務改善についても、SSSのメンバー起点で本部への提案を行い、運用オペレーションが実際に変更となる出来事があったんですよ。これは一番の成果かもしれません。
今後も、SSSの営業サポート力について、更なるレベルアップを図りたいと考えていますので、引き続きご支援頂けたら嬉しいです。
-ありがとうございます。とても嬉しい変化ですね。プロジェクトを通して小さな成功体験が増えていくことは大切なことですよね。
-プロジェクトの過程での、シリョサクの印象を教えてください。
徳永 外部のベンチャー企業の方々と一緒に働く機会を通して、異なる文化やスピード感、考え方に触れられ、非常に勉強になったと感じています。
研修の運営は多くの準備を必要としますが、その中でもメールやTeamsへのフィードバックもスピーディで、迅速に進行やフォローをいただけたことが印象的でした。
またシリョサクの皆さんが楽しそうに働いていらっしゃる姿を拝見し、自分自身も仕事をより楽しみたいと感じましたし、その気持ちをメンバーにも伝えていきたいですね。
-嬉しいお言葉をありがとうございます。我々は「仕事をもっとおもしろく」をビジョンに掲げていますので、それが伝わり何よりです。
-今回のプロジェクトを踏まえた、今後の展望のようなものはありますでしょうか?
徳永 より広い領域の研修プログラムも、今後充実していけると嬉しいですね。
シリョサクさんに対して、当初「パワポ」に特化した会社というイメージが強かったのですが、一緒にお仕事をさせて頂く中で、実際にはそれ以上に幅広い領域(ビジネススキルや、コンサルティング的問題解決など)の分野に精通されていることがわかりました。
「難しいことを簡単に、わかりやすく」教えてくださるのが、シリョサクさんの特長だと思いますので、それを生かした独自の新しい研修プログラムが増えることを願っています。
-貴重なご意見をありがとうございます。ぜひ前向きに開発してまいります。
-最後に、同じく学びのコンテンツ提供にお悩みを持たれている企業様に、何かアドバイスをいただけますか?
徳永 研修プログラムの成功要因は、参加者がどれだけ興味を持ち、当事者意識を持つかが鍵だと感じています。
他社様との交流の中でも、研修そのものだけでなく、それを今後どう活かすか、継続させるかを課題とされていらっしゃる企業様が多い印象です。
多くの研修動画から各自選択する形式など、当事者意識を引き出すのが難しいケースもありますが、今回のプログラムでは、参加者の興味・当事者意識に寄り添いフォーカスした事で、研修後に提案力が向上し、受講者の成功体験にも繋がりました。
また事務局側の準備コストについても、手厚くフォロー頂けた事でスムーズに研修を開催することができました。
改めて、シリョサクさんにご依頼して良かったです。
今後ともよろしくお願いします。
-むしろ我々が徳永様に助けていただきました。今後はよりご期待に沿えるよう尽力して参ります。改めてこの度はありがとうございました。
(撮影/阿久津勇太郎 取材・文・編集/石本 亮)
うねりは、企業活動における言語化・アウトプットを支援するクリエイティブカンパニーです。
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