創業以来、お客様のニーズや社会の変化を捉える「マーケットイン」の発想と、住まい、働き、集い、憩う人々それぞれの暮らしに対する「個に寄り添う姿勢」を大切に、不動産ビジネスの新たな価値を創造してきた野村不動産株式会社 様。
同社は、多彩な働く場を提供するだけでなく、オフィスで働く人の働き方や休養、趣味や学習、育児や介護などをサポートする「NOMURA WORK-LIFE PLUS」を運営しています。
今回シリョサクは、SHE株式会社様で代表の豊間根が講座を担当していたご縁からご紹介をいただき、NOMURA WORK-LIFE PLUSでご提供されているスキリング分野(スキルの習得)のセミナーを開催いたしました。
果たして、シリョサクの支援を経てどのような変化があったのか。
本プロジェクトでご一緒したSHE株式会社 塩田 様、野村不動産株式会社 桑原様、芝様 に、率直なご感想を伺いました。
-早速ですが、「NOMURA WORK-LIFE PLUS」について簡単にご紹介をお願いします。
桑原 「NOMURA WORK-LIFE PLUS」は、2023年6月に立ち上げられた野村不動産が運営するオフィスビルに入居されている方に向けたサービスプラットフォームです。
当社は、「PMO(ピーエムオー)」という中規模サイズのオフィスや、「H¹O(エイチワンオー)」という小規模オフィス、さらには今後開発が行われる「BLUE FRONT SHIBAURA(芝浦プロジェクト)」などの大規模ビルの開発を行っており、様々な企業の方にオフィスをご使用いただいています。
その中で、オフィスを「借りる」「貸す」の関係から踏み込んで、企業の成長と働く人のワーク&ライフを支援するサービスを提供できないかという考えから生まれたのが「NOMURA WORK-LIFE PLUS」です。
「H¹T(エイチワンティー)」というサテライトオフィスの他、「メガロス」というスポーツジムが利用できたり、さらには仕事に必要なスキルを伸ばす研修やセミナーの提供にも力を入れております。
プライベートの相談を受けることができるライフコンシェルジュというサービスでは、ご自身の健康の相談、ご家族の教育面のお話、ご友人とのお食事のお店の選定のお手伝いも出来るんですよ。
-まさに名前の通りWORK-LIFEにプラスの価値が加わるサービスですね。 立ち上げから約1年、これまでのお取組みの進捗としてはいかがですか?
芝 まだまだ試行錯誤しながら進めている段階です。
立ち上げは、桑原ともう一名のメンバーが行い、私が参加した昨年の4月頃には、既にコンセプトの基盤がしっかりとできていました。
その中でPRやイベントを担当させていただきながら、テナント企業様のニーズに合ったテーマを試行錯誤しながら考えてきました。
今回のセミナーもその取り組みの中で繋がったご縁だと感じています。
-2023年12月から見やすい資料の作り方をテーマにセミナーをご依頼いただきました。今回のセミナー実施には、どのような背景があったのでしょうか?
芝 前提として、「NOMURA WORK-LIFE PLUS」のカテゴリにはスキリングの分野があるのですが、その取り組みの一環として、毎月1回以上セミナーを企画しています。
当初は著名な方を招いてビジネスセミナーを行っていましたが、参加者が課題意識を感じられる、より実務に役立つテーマも取り扱いたいと感じていました。
その時に、SHE株式会社様からご紹介をいただき、シリョサクさんの資料作成コースをご提案いただきました。
皆さんが日頃課題に感じているけれど学んだことがない分野として、「資料作成」が実務に役立つテーマとしてぴったりマッチすると思い、直ぐにご依頼をさせていただきました。
-SHE様から野村不動産様にシリョサクをご紹介いただいたのはどういった理由からでしょうか?
塩田 講義の内容がとてもわかりやすく、会員様からの評判も大変高かったためです。
当社が運営する女性向けキャリアスクールSHElikes(シーライクス)にはクリエイティブスキルやWebスキルをはじめ45職種以上のスキルを獲得できるコースがありますが、代表の豊間根さんのコースの評判が非常に良く、資料作成のテーマやストーリーの展開、ロジックが分かりやすい、と受講生からお声を頂いています。
以前、野村不動産様のご状況を伺った際に、求められているニーズにマッチしていると感じ、シリョサクさんのコースをご提案しました。
-ありがとうございます。今回シリョサクのセミナーを導入するのは初めてでしたが、開催しての手応えなどがあれば教えてください。
桑原 一つは、大企業やベンチャー企業の方々を含む多くのテナント様が一同に会して学ぶ機会(コミュニティ)を作れたこと、二つ目は、受講生の満足度が非常に高かったことが印象的でした。
もともと参加者同士が刺激し合える環境を作りたいと考えていたのですが、実際にオンラインでのセミナーで、チャットが盛り上がる所を見ても、当事者意識や主体性が担保されながら会話が成り立っていたと感じます。
また、途中にワークがあるので、講師と双方向のコミュニケーションが取れる所も良い点ですよね。インプットとアウトプットのバランスも丁度良く、受講生の方が集中して講座を受けることができていました。
-受講生の満足度については、いかがでしたか?
芝 まず、申し込み数がこれまでのセミナーの約3倍と開催前から期待値の高さを感じていました。そして、実際に受講いただいた参加者の反応からも高い満足度を感じています。
参加ハードルを下げるための工夫に加え、内容も理解しやすく、楽しめるポイントも多いので、とても完成されたパッケージですし総合的に見ても他のセミナーとは違うと感じています。
塩田 2時間の講座の中で、チャットの量が後半になっても減らないのも受講生の満足度を表していますよね。
-嬉しいお言葉をありがとうございます。 実際にプロジェクトで得られた一番の成果について、お聞かせいただけますか?
桑原 BtoBの世界だけでは見えない、従業員( 受講生)の方とのコミュニケーションが取れるようになったことが一番大きいですね。
セミナーの内容が良ければ、参加者の方がまた来てくださいますし、 繰り返し接点を持つことで更なる課題を見つける事が出来ます。そのキーとなるコンテンツが作れたことは大きな成果だと思います。
-今回のプロジェクトを踏まえた、今後の展望のようなものはありますでしょうか?
桑原 今後も実務的なスキルを学べる機会を増やして、従業員の方をサポートしていきたいです。
例えばコミュニケーションスキルは、共通言語であるべきはずなのに、OJTで学ばない限り、なかなか会社で学べる機会がもてなかったり、スキルが属人化してしまうという課題があります。
そういった課題を解決するための企画を実施していきたいです。
-今回のセミナーのご好評を受け、シリョサクでは、さらに全5回にわたり、資料作成スキルをベースとした「伝えるスキル」にまつわる研修もご提供する予定です。こちらのコンテンツでも参加者の方にご満足いただけるよう取り組んでまいります。
-プロジェクトの過程で、シリョサクについて印象に残っていることがあれば教えてください。
芝 1番はスピーディであるということです。
少しコミュニケーションを取るだけで内容をわかりやすく整理して、直ぐに実行して下さる所が印象的でした。何度も議論を重ねることなく、スムーズかつ納得感をもって進めていただけました。
桑原 コミュニケーションロスも少なく、課題解決に向けて一緒に伴走してくださる姿には感動しました。
初めは、「シリョサク」という名前から普通の資料作成の会社という印象を持っていましたが、お話をするうちに、資料の表面的なデザイン面だけでなく、もっと本質的に「相手にどう伝えるか」という確信部分を追求されている会社だと感じました。
-その部分が伝わって嬉しいです。我々もただの資料作成より、本質的な部分を目指しているので、時々社名変更の必要性について社内で話すこともあるんですよ。笑
芝 そうなんですね。キャッチーで覚えやすく、良い社名ですけどね…
-ありがとうございます。最後に、同じく学びのコンテンツ提供にお悩みを持たれている企業様に、何かアドバイスをいただけますか?
桑原 イベントやセミナーはコンテンツ自体が目的化してしまうことがありますよね。本来は逆で、私たちは、会社の課題が何故起こっているかを深掘りし、それを解決する手段としてイベントを企画することが大切だと考えています。
当社でいうと、元々コミュニティのお客様が抱えられていたニーズや目的と今回開催頂いたセミナー内容が合致したことで、結果参加者の皆様の満足度に繋がりました。コミュニティ毎にどんな方が集まっているのか、どんな価値観を持っていらっしゃるのか知るということがとても大切だと思います。
芝 そうですね、まずはシリョサクさんのセミナーを体験していただきたいです(笑) 実際に体験されると他セミナーとの違いも感じることができますし、何より期待を超えていただけることは間違いないと思います。
改めて、シリョサクさんにご依頼して本当に良かったです。
(撮影/阿久津 勇太郎 取材・文・編集/石野 太一)
うねりは、企業活動における言語化・アウトプットを支援するクリエイティブカンパニーです。
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